去る10月下旬の週末、いつものA君と中洲へと繰り出すことにしました。呉服町交差点近くの、もつ鍋屋を19:30に予約していました。博多駅前からバスに乗り、呉服町バス停で下車。店へ歩いて向かいます。途中、A君より連絡あり。冷泉公園で、ドイツビールの福岡オクトーバーフェスタなるものをやっているとのこと。かねてより、一度は行ってみたいと憧れていました。A君と落ち合う場所を、直ちに冷泉公園へと変更。無事に、公園角で、笑顔で落ち合いました。
冷泉公園は、普段の人気の無い閑散とした雰囲気とは打って変わり、混雑を究めています。公園の周囲には、ドイツを代表すると思われるいくつものブルワリーが軒を連ね、それぞれ、まばゆいばかりのネオンで光る派手な「とおしもん」様の入口で飾られています。看板は、ドイツ語で書かれ、その下には日本語訳も。「バイエルン王家のビール Konig Ludwig」「最古の修道院ビール・ヴェルテンブルガー」や「ミュンヘンオクトーバーフェスタ売り上げNo.1! PAULANER」などなど。数多いうちの一軒の店で、憧れのドイツビールを試してみました。ビールジョッキの借り代が1000円!です。これは、いろんな店のビールを飲み終って、ジョッキを返却する際に、返されるとのことでした。そして、ジョッキに入れて貰うビールが、一杯500mlで、1500円!!値段からして、相当、美味しいに違いないと考え、2500円を投入。ブルワリーの店達の中心部に設営された広大なテーブル席は、既に全て満席です。仕方なく、立ったままその1500円のビールを頂きました。相当期待をしていたのですが、または期待が大き過ぎたのか、どう味わっても美味しいとは思えません。味わうこちら側の問題なのでしょうか。すぐに飲み終わり、現実へと戻ったところで、ビールジョッキを返却。1000円だけは無事に取り戻しました。公園を後に、予約していたもつ鍋屋へ。途中、フラメンコダンスのショーを開演中の店が非常に気になりましたが、時間が迫っていたため、諦めて、もつ鍋屋へ。1500円で全てのアルコールが飲み放題です。注文した生ビールは、馴染みの味のせいか、さっきとは打って変わって、とても美味しく飲めました。九州各地の色々な焼酎も美味しく頂きました。
満足したあとは、いよいよ中洲です。福博であい橋を渡り中洲へ。渡り終えると、左手にすぐ中洲案内所。ここは、既に親近感の湧く場所の一つです。九州場所の前だからでしょう。お相撲さんの着ぐるみを着た若者がいます。その彼に、自分と同年代のキャバ嬢のいる店は?と尋ねました。彼は二つ返事で頷き、私達を案内してくれます。着いた店の名は「美熟女バー Ba Bar中洲」とあります。そのまま入りました。Barの接頭語として付く「Ba」とは、「婆」では?と考えながら。横に来てくれたのは、その懸案にもかかわらず、50代と思しき女性。自分の母親達の年代でなくて良かったと一瞬思いました。A君に渡そうとしていた天草医報9月号を、カバンから取り出しました。キャバ嬢のNちゃんは「何々?」といいながら、その冊子を横から奪い取り、いきなり中洲徘徊禄4を読み始めました。中洲という文言に魅かれたのでしょう。読み終えたNちゃんは「今夜は一緒に、アフターに行こう!」と叫びます。私とA君は、その後「日本一のM太郎」という大型キャバレーに行くことにしていましたので、Nちゃんに断わります。Nちゃんは、その後も「アフター」「アフター」と連呼します。アフターとは、同伴とは逆に、閉店後に一緒に、ご飯に行くことなのでしょうか。よくは分からないまま、私の得意曲、「大阪ラバー」の替え歌バージョン「天草ラバー」をカラオケで歌い、店を出ました。
国体道路方面へ歩きます。エレベーターで、「日本一のM太郎」へ。(実は、この店のゴールド会員なのです。)A君と二人、階段状に作られたボックス席へ。ステージでのゴージャスなショーを見たいのに、付いた2人のキャバ嬢が、かまびすしいのです。得意の血液型当てクイズで、「何で~?」と言われながら、おとなしくさせました。鍛えた大腿四頭筋を触らせ、沈黙させました。が、既にショーは終わるところでした。
A君と、顔を見合わせ帰ることに。さっきとは逆向きに、福博であい橋を渡り、川端通りへ。もう0時近かったため、いつものホテルバーへ行くのは諦めました。A君に渡すはずだった、天草医報9月号はいつのまにか消えて失くなっていました。
翌朝、キャバ嬢のNちゃんから、ラインがきていました。昨夜は飲み過ぎて、そのまま眠ってしまい、「アフター」の連絡ができなかったとのことでした。
掲載情報
掲載誌 | 天草医報 |
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掲載号 | 2020年1月号 |
発行ナンバー | 140 |