毎月の、ホテルオークラ福岡でのワイン・アカデミーは、PM7:00から始まり、2時間後のPM9:00に終了する。シャンパンやワイン、各種フレンチ料理で、酔いも、腹の満たされ具合も、丁度良いところに仕上がっている。午後9時に、ホテルを放り出され、向かうところは、中洲しかない。 還暦を過ぎた頃までは、熟女キャバクラなる店に、散々通っていたが、前期高齢者となった今では、少々荷が重い。ふと思い出し、開業した頃、時々通ったクラブへと行ってみた。もちろん語尾下がりのクラブである。 これが実に、塩梅が良いのだ。すわり心地の良い、ボックス席に案内される。どっかりと座れる。空気は冷たいが、寒くはない。照明のせいか透明感、清潔感のある店内だ。
ウイスキーボトルのキープ料も、とてもリーズナブルな値段だ。山﨑や響などのジャパニーズウイスキーも、正規ルートで仕入れが出来るのか、天草のスナックでキープするより、大分安いのだ。(例えば、山﨑18年は、天草のスナックでキープすると18万円となる が、中洲クラブでは10万円である。) おつまみは、数種類のフルーツが、陶板皿ででてくる。セット料金に含まれる。
女性は、自分の横に一人。自分の前にも一人。必ず、二人は付いてくれる。時々、ママやチーママと思われる、少しだけ年配の女性も、3人目としてすわってくれる。 会話は、こちらのどんな話にも、必ず喰いついてきてくれる。彼女たちは、昼間の仕事は持たない。夜の接待専業のプロなのだ。 こちらが話にとまどうと、こちらの興味ありそうな話題を見事に振ってくる。こちらが思い付くまま、ほぼ、観念奔逸状態、幻覚・妄想状態になっていたとしても、見捨てられず、話に付いてきてくれる。素晴しいコミュニケーション能力だ。医師の立場からしても、見習いたい技だ。
あと、ひとつの利点として、黒服の存在がある。その店には、4~5人の黒服が、目立たぬ様に、散らばり立っている。女性キャストが、手を挙げると、瞬時に片膝立ち状態で、注文を聞きに来る。実に、てきぱきとした動きだ。しかも、彼らの存在のおかげで、 他の客に、イチャモンを付けられたりのトラブルの不安が皆無なのだ。
料金も明朗会計だ。絶対に、ボラれることはない。ただし、その料金は天草のスナック の7~8倍位となる。しかし、その料金は、サービス内容を考慮すると、とてもリーズナブルなものに感じる。 ひとつだけ、注意点がある。ここ博多・中洲は、ソフトバンクホークスの拠点である。 博多座にも近い。知った顔の、プロ野球選手や芸能人関係も、よく利用されているよう だ。それを見つけても、絶対に近寄って語りかけたり、サインを貰いに行くということは 御法度なのだ。
以上、今まで述べた、中洲クラブの効用を箇条書きにしてみた。
1、絶対に、一人きりに放置されることはない
2、他の客とのトラブルは避けられる
3、明朗会計である
以上3つの効用を挙げておく。
掲載情報
掲載誌 | 天草医報 |
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掲載号 | 2024年1月号 |
発行ナンバー | 152 |